はじめに、Shenton College の生徒のホストファミリーとなってくださった在校生の保護者の皆様に、心より感謝申し上げます。温かくお迎えいただき、本当にありがとうございました。
【お迎えしたときの全校集会 あいさつ】
現代社会で求められている力の一つに、「コミュニケーション能力」があります。それと一見関係がないようで、実は深く関係している日本文化の考え方に、「間(ま)」というものがあります。
日本の和室には「床の間」がありますが、そこには掛け軸と一輪の花だけが置かれています。それだけで私たちは美しさを感じます。物を置きすぎても美しくありませんし、何もなければ間が抜けた感じになります。ここから「間抜け」という言葉も生まれました。
「人間」という漢字にも「間(ま)」という字が入っています。人と人との間にも、適切な距離が必要です。近づきすぎれば束縛になりますし、離れすぎれば心が通わなくなります。人間関係がうまくいくためには、この「間(ま)」を意識した、微妙で繊細なコミュニケーションが大切なのだと思います。
同じことは国際社会にも言えます。国と国との間にも「間(ま)」があります。最近のニュースを見ていると、その「間(ま)」の取り方がうまくいっていないと感じることが多く、非常に残念に思います。本来、国と国との間を埋めるのは、武力や武器ではなく、人間の「知恵」と「対話」であるべきです。
育った環境、宗教、文化、教育などが異なる中で、相手を理解し、関係を築いていく力、それこそが本当のコミュニケーション能力だと思います。
国際社会の「間(ま)」を埋める掛け軸や一輪の花になるのが、Shenton College と駒澤大学高等学校の生徒たちであってほしいと、私は願っています。


【校長同士の交流について】
Shenton College の校長であるマイク・モーガン先生とともに、浅草寺や浜離宮を訪れ、さまざまな交流をさせていただきました。
交流をしたと言いましたが、実は私は英語があまり話せません。私とモーガン校長の間に入ってくださったのが、Shenton College の日本語教師である福本先生でした。
福本先生のお力添えのおかげで、オーストラリアの教育事情についても詳しくお話を伺うことができ、大変貴重な時間となりました。その後、福本先生と剣道の稽古をお願いしました。


