本日、12 月 23 日に終業式を終えた後、横浜みなとみらいホールで行われた吹奏楽部第 48回定期演奏会を拝見し、大きな感動とともに帰路につきました。今年は吹奏楽部のご配慮により、2 階席中央という“超特等席”から鑑賞することができました。

演奏前に生徒たちが挨拶をする際、気のせいかもしれませんが、こちらを見つめているように感じられ、私自身も自然と緊張が高まりました。今年は 8 月・9 月に府中の森芸術劇場で行われた東京都高等学校吹奏楽コンクールにも応援に行きましたが、今回第 1 部の最後に演奏された「陽が昇るとき」は、コンクールで聴いたものとはまた違い、優しさと力強さを兼ね備えた、より深みのある演奏となっていました。素人の私が講評するのは僭越ですが、まさに“別物”と感じました。

第 2 部では、生徒たちが工夫を凝らし、演奏に加えて歌や踊り、ドレスやスーツ姿での表現など、多彩なパフォーマンスを披露してくれました。吹奏楽部の生徒たちが持つさまざまな才能には、驚かされることばかりでした。あの舞台で堂々と自己表現できる力があれば、これからどのような困難な場面に直面しても、自らの力で人生を切り拓いていけるに違いないと感じました。

また、3 年生 12 名が紹介された場面では、不覚にも胸に熱いものが込み上げてきました。3 年生の保護者の皆さまにとっては、1・2 年生の頃の思い出が走馬灯のようによみがえり、言葉では表し尽くせないほどの感慨を覚えられたのではないでしょうか。

私は楽器も演奏できず、歌も得意ではなく、音楽的才能は皆無ですが、今回あらためて生徒たちから多くのことを学ばせていただきました。失敗や苦しい経験もあったことと思います。それらを乗り越え、舞台に立つ生徒たちの姿は、まさに眩しく、光り輝いていました。音楽の専門的なことは分からなくとも、生徒たちが精一杯努力する姿に、心から感動いたしました。

PS:終了後隣の男性から声をかけられました。何と駒大苫小牧高校吹奏楽部顧問だそうです。北海道から今日のために見学に来られたみたいです。「いい勉強になりました」と言っている目はしっかり前を見つめていたような気がしました。