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駒大高校サッカー部 選手インタビューその1 深見 侑生

2016年1月23日
在校生に聞きました

この冬、駒大高校サッカー部は、第94回全国高校サッカー選手権大会でベスト8まで勝ち進み、私たちにたくさんの感動を与えてくれました!テレビや会場で応援してくださった方も多いのではないでしょうか。

今回は、全国高校サッカー選手権大会で開幕戦ゴールを決める活躍をした二人の生徒にお話を聞いてみたいと思います!
サッカー部キャプテンの深見侑生くん、副キャプテンの竹上有祥くんです。

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あるスポーツ紙に「やんちゃなエース 深見」「支える優等生 竹上」という見出しがありましたが、彼らの学校生活を見ていると、本当にその通りなんですよ!

深見くん、竹上くん、二人でワイワイ言いながら楽しく話が進み、今だからこそ話せる本音をいろいろ聞かせてくれました。

ではまず、深見くんにスポットを当ててご紹介していきましょう!

「心を変えればサッカーも変わる」。そのことを深く学んだ3年間でした。
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深見 侑生
FC東京U⁻15深川
江戸川区立葛西中学校出身

―駒大高校サッカー部に入部した理由を教えてください。
深見:5年前に駒大高校が選手権に初出場したのを見て憧れを抱いたのがきっかけです。きれいにやるというより泥臭く戦う姿に感動し、「自分もこんなふうに人を感動させるサッカーがしたい」と思ったんです。

―実際入部してみて、どうでしたか?
深見:思った以上に部員数が多く、「レギュラー争いは熾烈だな」と、ちょっと怖かったですね。最初は球拾いしかさせてもらえないかなと思っていたんですがそんなことはなく、指導をしっかりしてくださったので、とてもいい部だなと感じました。

―3年間で成長したところはどんなところですか?
深見:サッカーが技術的にうまくなったというより、人間的にものすごく成長できました。例えていうと、「マイナス」から「京」に一気に成長したという感じです(笑)

―成長する前はどんなふうだったんですか?
深見:正直に言うと、3年生になるまでは今思えば適当に部活動に取り組んでいました。ですから、2年生からレギュラーとして活躍していた竹上と違って、トップチームに上がることは3年生までありませんでした。ONとOFFの切り替えもできていませんでしたし、勉強にもあまり力を入れていませんでした。監督や顧問の先生方から指導を受けてもピンとこず、チームに貢献できる行動がとれなかったんです。

―その後、どうやって自分を変えたんでしょうか。
深見:2年生の時、学校生活でちょっとやんちゃをしすぎまして、厳しく指導を受けることがありました。今までの甘えがすべてでてしまったんです。これが自分にとってのターニングポイントでした。小さなことですが、毎日、皆が帰ってから誰もいない教室の掃除を一人でしたり、勉強にもしっかり取り組むようになりました。身の回りのことを丁寧にしっかりするようになったんです。そうすると、目の前のすべてのこと一つひとつを意識的に大切にできるようになりました。今まで何となくやっていたトレーニングにも、「よし、やろう」とメリハリをつけて取り組むようになり、毎日少しずつサッカーがうまくなっていったという実感があります。「サッカー=生活」、「心を変えればサッカーも変わる」ということです。この挫折がなかったら、今の自分はいないと思います。

―3年生の途中でキャプテンに指名されるわけですが、キャプテンとして学んだことはありますか?
深見:3年生でトップチームに上がってからもまだ「やんちゃ」の片鱗が残っていまして(笑)、その時キャプテンをやっていた竹上の手を焼かせていました。そんな時、監督の大野先生に「お前がキャプテンをやれ」と指名されたんです。そうすると、チームをまとめるためにもう何でも自分が率先してやらざるを得ないわけです。そこで初めて竹上がキャプテンとして苦労していた気持ちがわかりました。「雰囲気は3年生がつくる」という顧問の先生方の言葉が、やっていくうちにわかってきました。下級生の時は自分がやったことで怒られていたのが、3年生になると、下級生がやったことに対して怒られる。チーム全体を見ながら、目配り・気配りをしなければならないという責任感が芽生えました。大事なところは竹上がサポートしてくれて、いい雰囲気を作り上げることができたと思います。

―選手権での戦いはいかがでしたか?ベスト8まで勝ち進めると思っていましたか?
深見:開幕戦は、正直、怖かったです。地元ということで、あんなにたくさんの観客の前でプレーするのも初めてでしたし、お客さんはお金を払って観戦している。下手なことはできないな、と。でも出たからには本当に本気で「全国制覇できる」と思っていましたし、「東福岡にも勝てる」と思っていました。なので、あの1失点は今でも悔やまれますね。自分たちに勝てるチームなんてない、くらいの気持ちでやっていました。
それから、「応援の力」というのは強く感じました。というのも、僕は3年生になるまでずっとスタンドで応援する側だったので、応援する側の気持ちがよくわかるんですよ。あいつらのためにも勝ちたい、という気持ちが、僕を後押ししてくれたと思います。

―選手権後、印象深いことはありましたか?
深見:学校近くのコンビニに入ったら、レジで店員さんに「選手権、応援していました。感動しました!」と言われて驚きました。顔見知りの方ではなかったのですが、地元の学校ということで会場に応援に来てくださっていたそうなんです。「感動した」と言っていただけたのが本当に嬉しくて、かつて自分が憧れを抱いた「人を感動させるサッカー」ができたのかなと思いました。

―今大会の優秀選手35人に選ばれましたね!雑誌でも「今大会のヒーロー」と大きく取り上げられたりして注目されていますが、いかがですか?
深見:優秀選手35人に選んでいただいたり、注目していただくことはとても光栄です。このあと選抜メンバーで行う合宿では、日本中からそうそうたる選手が集まることになります。その中で自分がどこまでやれるのか、サッカーがうまい選手はどういう生活をしているのか、駒大高校の代表としてそれを見極めに行ってきます!

―駒澤大学に進学後も、もちろんサッカーは続けていくんですよね?
深見:僕の家は母子家庭なので、正直ちょっと迷っています。色々資格をとってしっかりした仕事に就いて母に恩返しをしたいという気持ちもありますし、やるからにはプロを目指してやりたいとも思いますし、もう少しゆっくり考えたいです。

―最後に、駒大高校で得たものを教えてください。
深見:「語るべきこと」ができました。同じことを言っても、重みが出る人とそうでない人がいると思うんです。僕はまだまだですが、3年間サッカーに取り組んできた中で、少しは言うことに重みが出てきたかなと思っています。

―ありがとうございました!深見くんを知る人たちはみな口をそろえて「深見は変わった」、「成長した」と言います。底知れぬ可能性を感じさせてくれる深見くん、これからの活躍がますます楽しみです!

次回は竹上くんのインタビューをお届けします。お楽しみに!

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