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悔し涙は来年への誓いに 高校サッカー 準々決勝

2017年1月5日

1月5日、全国高校サッカー選手権大会 準々決勝 対 佐野日大高校
2年連続の準々決勝進出となったこの日、舞台をフクダ電子アリーナに移し、駒大高校の新たな歴史への挑戦が始まった。
昨年は、この準々決勝で「東福岡高校」に惜敗している。また、初出場だった89回大会では、このフクダ電子アリーナで「山梨学院高校」に惜敗している。 どちらにしても「超えるべき壁」がここに存在していた。

相手はこちらも初のベスト4を狙う「佐野日大高校」。守りを中心としたサッカーで僅差の試合を勝ち抜き、ベスト8に入った。
駒澤高校は赤のユニフォーム、佐野日大高校はピンクのユニフォームが特徴的なチームだが、 今日はともにセカンドユニフォームであった。それは次の埼玉スタジアムでホームユニフォームを着るのだという、決意の表れでもある。
代わりに真っ赤に染まった応援席と、ピンクに染まった応援席が今までにも増した声援を送り、試合は始まった。

前半、試合は、しっかりと引いて守る佐野日大相手に、思うように攻撃できない場面が続いた。 ボールの支配率は高いが「持たされている」感覚。再三再四、SBの長井を中心とし、サイドから切り崩すが、ゴール前の厚い人の壁を前に跳ね返され、 「決定的な場面」を作る事ができなかった。
もどかしい思いを残し、試合は膠着したまま、0-0の引き分けで後半へと入った。
後半に入り,佐野日大高校は背番号11番をつけた大熊を投入した。 そしてこの大熊を中心に、一気に試合を動かしにかかる。徐々にボールがゴール前まで運ばれ、一進一退の攻防が続いた。
これに対し駒大高校は、後半16分、初戦で交代出場後ファーストタッチで得点を決めた、米田泰盛を投入した。
そして、その5分後、米田はゴール前の競り合いからゴールを背にして遠ざかると見せかけ、身体を急速に反転させてシュートを放った。
ボールはゴール左に突き刺さり、芸術的なゴールで駒大高が先制した。
駒大高は予選から準々決勝まで無失点で勝ち上がってきた。「行けるかもしれない」そんな想いが観客席にも芽生えた。

しかし、その4分後、悪夢の展開が訪れる。セットプレーのロングボールに対し競り合いからゴール前に流れたボールを、敵将梅澤に蹴りこまれてしまう。
高揚していたスタンドが、すっと静まり返った。試合はその後再び膠着、互いに攻めるが決定機を欠き、ロスタイムへと突入した。
監督の脳裏にも、スタンドにも「PK戦」がよぎった。
そして運命のロスタイム、中盤の混戦からボールを奪われると、佐野日大はボールをつなぎ、ゴール前で長崎くんがフリーになった。
ちょうど応援席と鈴木怜が守るゴールの直線上から、思い切り良く振り切った右足から繰り出されたシュートは、無常にも駒大高のゴールネットに突き刺さった。
駒大高は、最後まで全員攻撃をしかけるも、一歩とどかず、試合は1-2で惜敗となった。 一瞬のスキが命取りになる、選手権の難しさを痛感させられる試合だった。

試合後、翌々日の始業式で全校生徒を前に、キャプテンの高橋勇夢は「もし勝っていたら、今日埼玉スタジアムにいたかと思うと申し訳ない」と素直に悔しさを言葉にした。
大野監督も「PK戦を意識させた自分の采配ミス、勝たせてあげたかった」と選手たちを庇い、自らに矛先を向けた。
そんな両名の言葉に対し、全校生徒からは惜しみないねぎらいの拍手がおくられた。
確かに悔しかったかもしれない、その気持ちは皆同じである。しかし、全国ベスト8という結果は、決して頭を下げる結果ではない。
サッカー部もそして卒業していく3年生も、ぜひ胸を張ってほしい。
全国制覇という途方もない夢を現実に近づけ、学校の心が一つになった時間は、どんなものにも替えがたかった。

力を振り絞って頑張った選手たちに心より感謝し、そして応援に駆けつけてくださった皆様に、心より御礼を申し上げたいと思います。 これからも皆様に応援し続けていただけるようなサッカー部、そして学校であるため、2017年も躍動していきます。
本当にありがとうございました。

サッカー部のHPはこちら
以下は試合の写真です。クリックすると拡大します。

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